日々風船

風船のように浮き沈みする日々を綴ります。エッセイ風にできたらいいな。

カツ丼とは

今週のお題「いい肉」

先日、仕事帰りに富士そばのカツ丼を食べた。
普段は自炊メインであり外食は夫婦でもあまりしない。まして、一人で夕飯を外で食べるなどほぼ経験がない。

その日は夫が飲み会だった。大抵、夫がいない日は私だけしか食べない辛い食べ物などを作るか、インスタントな食べ物を食べるかだ。
仕事を終わって疲れて帰ると全てがどうでもよくなる。食事を作るどころか考えるのも本当にしんどい。メニューを一時期決めて買い物をしていたが、結局こなせずたまる食材をみて自責感が積もるようになり、有るもので作るようにしたのだった。それでも、夫が帰ってくるなら作らねばならない、作りがいがある。
それが、自分のためだけにと思うと「もういい」となってしまう。疲労からの自暴自棄だ。この自暴自棄は自分の心身を更にボロボロにするのは痛いほど分かっている。美味しくないカップ麺で侘しくなる舌と心、
満たされない腹と心は翌朝のエネルギーを作れない。
そんな負のループを断つように富士そばへ赴く。

何故、富士そばというとカツ丼が食べたかったからだ。我が家でカツ丼を食べることはほとんどない。
カツ丼は恐ろしく贅沢な食べ物だ。まず、豚カツを揚げねばならない。わざわざ、揚げたものを煮て卵で閉じる。仕事終わりに私が1から作るのはかなり無理があるように感じる。やりたくない。
気温は底冷えし、仕事では働かない年上後輩に辟易したとても寒い日に、甘く温かいカツ丼はとても美味しかった。それも24時間営業で大変であろう富士そばさんが作ってくれる。流れる演歌と共に色んなものが心にしみる。

自炊より確かにお金はかかるが、温かくて美味しいものを食べて明日も頑張れそうな気持ちになれるなら価値があると思う。外食に頼るのは負けた気がしていたけれど、たまには甘えるのもいいなと思えた。